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学園祭でマイナカード年齢確認 iPhone版は「20歳以上」だけ共有

デジタル庁が秋の学園祭での実施予定を更新した。酒類提供時の年齢確認では、iPhone版なら氏名や住所を渡さずに確認できる。実物のカードとの違いと、出かける前の準備を整理する。

学園祭の年齢確認を表し、向かい合わせた二台のスマートフォンの手前に無地の青緑色のリストバンドを置いた概念イラスト
年齢確認とリストバンド交付を表す概念イラスト。実際のアプリ画面や学園祭の受付ではなく、対応するカードや確認後の手順は会場ごとに異なる。 AI生成画像

秋の学園祭で酒類を購入する際、身分証の氏名や住所まで見せずに年齢を確認できる取組が広がっている。デジタル庁は10月5日、マイナンバーカードを使う学園祭の実施予定を更新した。iPhoneに追加したカードを使う場合、今回の年齢確認で学生スタッフに伝わるのは「20歳以上か20歳未満か」だけだ。

便利さを判断するうえで大切なのは、実物のカードを提示する場合と、iPhone版を使う場合を分けることだ。すべての大学で使えるわけでも、学園祭への入場にマイナンバーカードが一律に必要になったわけでもない。今回の案内は、酒類提供時の年齢確認に関するものだ。

10月24日の光芒祭などで実施予定

デジタル庁の一覧では、今後の実施予定に信州大学工学部キャンパスの光芒祭(10月24日)、東京都市大学の世田谷祭(10月31日〜11月1日)、信州大学伊那キャンパスの落葉松祭(11月7日)、京都大学の11月祭(11月20日〜23日)が挙がる。信州大学も、光芒祭と落葉松祭の開催日を公表している。

ただし、学園祭の開催日と、年齢確認を受けられる場所・時間は同じ情報ではない。デジタル庁は、実施内容や時間は学園祭によって異なると明記する。一部の大学はiPhone版だけを確認対象としている。会場へ向かう前に、実行委員会の案内で対応するカードと受付方法を確かめたい。

確認後は、リストバンドの交付など、それぞれの学園祭のルールに沿って酒類を購入する。カードの確認が済めば、どの売り場でも同じ手順で買えるという全国共通の仕組みではない。

「必要な情報だけ」と、カードの読取りは別

iPhone版の今回の使い方では、学生スタッフは「マイナンバーカード対面確認アプリ」で20歳以上かどうかを確認する。氏名、住所だけでなく、実年齢も渡さない。何歳なのかを知らせる代わりに、購入条件を満たすかを確認する仕組みだ。

一方、実物のカードはICチップを読み取って本人情報を確認する。デジタル庁によると、券面に記載された情報で確認でき、暗証番号の入力は必要ない。こちらまで「年齢条件以外は一切見せない方式」と捉えるのは正確ではない。

さらに、対面確認アプリ自体は、利用目的に応じて実年齢や本人情報を確認する機能も持つ。「どの窓口でもiPhoneなら年齢条件しか共有しない」と一般化せず、今回の学園祭での運用と、アプリ全体の機能を分けて理解する必要がある。

来場者が準備するアプリを取り違えない

対面確認アプリは、事業者や自治体などのスタッフが確認するためのアプリだ。来場者が自分のカードをiPhoneに追加するときに使うのは「マイナアプリ」で、追加先はAppleウォレットとなる。相手の情報を読むアプリと、自分のカードを用意するアプリは役割が違う。

デジタル庁の追加手順では、対応するiPhone、実物のマイナンバーカード、数字4桁の券面事項入力補助用暗証番号、英数字6〜16文字の署名用パスワードを用意する。これらはカードを追加するための準備であり、会場でスタッフに暗証番号を伝えるよう求める案内ではない。

追加操作を終えただけで、すぐ使えると決めつけないことも大切だ。公式案内では、8時〜19時30分に追加した場合はおおむね数分後、19時30分以降は翌朝8時以降に利用可能となる。ウォレットの通知と、マイナアプリの「利用可能」表示を確認する。通知後も実際の利用まで5分ほどかかるとしているため、会場に着いてからではなく、事前に準備しておきたい。

保存される情報と、会場のルールを確認

対面確認アプリの公式説明では、個人が特定できる情報はアプリに保存されない。ただし、確認日時など一部の情報が履歴に残る場合はある。「個人情報を保存しない」と「何も記録しない」は同じ意味ではない。

また、iPhone版のカードを確認するには、スタッフ側も対応するiPhoneを使い、インターネットに接続できる環境が必要になる。実物のカードは接続できない場所でも確認できるという違いがある。これも、その会場が両方の方式を受け付けることを保証するものではない。

出発前には、行く学園祭での実施予定、実物とiPhoneのどちらに対応するか、確認後のリストバンド等の扱いを確かめる。対応端末やカードを持たない場合の確認方法も、主催者の案内が基準となる。デジタル化で変わるのは年齢を確かめる方法であり、20歳未満への酒類提供を防ぐという目的は変わらない。

編集部注。 本稿は2026年10月7日(UTC)に確認した公表情報に基づく一般的な案内です。開催・受付日時、対応端末、年齢確認の方法は変更される場合があります。最新の公式案内と各学園祭のルールを確認してください。

出典

  1. デジタル庁|学園祭での年齢確認への活用(10月5日更新)
  2. デジタル庁|マイナンバーカード対面確認アプリの機能とFAQ
  3. デジタル庁|マイナンバーカードをiPhoneに追加する方法
  4. 信州大学|2026年度の各キャンパス学園祭の開催予定

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Sona Newsの日本版シニアエディター、加藤 健司
執筆
加藤 健司
日本語版シニアエディター

加藤健司はSona News日本版を担当し、国際関係、アジア経済、安全保障、テクノロジーを、検証可能な文脈と実用性を重視して伝えます。

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