MMX、10月20日4時41分打ち上げ予定 約71分後の分離まで見る
JAXAがH3ロケット10号機の予定を公表。10月20日4時41分3秒に種子島を離れ、約1時間11分12秒後に探査機を火星遷移軌道へ分離する計画だ。予備期間と当日の節目を整理する。

JAXAは2026年8月20日、火星衛星探査機MMX(Martian Moons eXploration)を載せるH3ロケット10号機の打ち上げ予定を発表した。予定日は10月20日、時刻は日本時間午前4時41分3秒。鹿児島県の種子島宇宙センター大型ロケット第2射点から打ち上げる。
日時が具体的になった一方、発表されたのは長い探査計画の出発時刻だ。離昇すれば直ちに火星へ向かう探査機の運用が始まるわけではない。当日の飛行計画では、ロケット第2段が2回の燃焼を行い、MMXを分離するまで約71分かかる。配信を見るなら、離昇だけでなくこの区切りまでを一つの流れとして理解したい。
午前4時41分は10月20日の予定時刻
打ち上げ予備期間は10月21日から11月7日まで設定された。ただし、予備期間中の時刻は打ち上げ日ごとに決める。10月20日が延期された場合も午前4時41分3秒だと考えず、JAXAのプレスリリースと特設サイトで新しい日付、時刻、更新日時を確認する必要がある。
JAXAの打ち上げ計画書は、実施の有無を原則として打ち上げ前々日の午後3時までに決定し、関係機関へ連絡するとしている。天候などで延期する場合は変更後の日程が改めて通知される。視聴予定を組む際は、古い共有画像や検索結果の時刻だけで判断せず、前日と当日に公式情報を開き直したい。
離昇から分離までの約71分
10月20日に打ち上げる場合、H3は離昇後に東向きへ進み、固体ロケットブースターを約1分56秒後と1分58秒後に2本ずつ分離する。衛星フェアリングは約3分17秒後、第1段は約4分59秒後に分離。第2段は約5分12秒後から最初の燃焼を行い、長い慣性飛行を挟んで約1時間3分57秒後に2回目の燃焼を始める。
2回目の燃焼停止は約1時間10分21秒後、MMXの分離は約1時間11分12秒後の計画だ。ここで確認するのは、探査機が所定の火星遷移軌道へ投入されたかどうかであり、火星圏への到着ではない。なお、火星への遷移条件に合わせるため、第2段の最初の燃焼が終わった後の時系列は打ち上げ日によって変わる。約71分という数字も、JAXAが示した10月20日のケースとして読むべきだ。
10号機はH3-24L、ブースターは4本
今回の機体形態はH3-24L。第1段のLE-9エンジン2基、固体ロケットブースターSRB-3を4本、ロングフェアリングを組み合わせる。打ち上げ計画書によると、MMXの打ち上げ質量は4480キログラムで、往路・探査・復路の3モジュールから成る。
数字は機体の違いを見分ける手掛かりになるが、視聴者が映像だけで飛行の成否を判定する材料ではない。フェアリングや段の分離は予定された節目でも、最終的な状況はJAXAの発表で確認する。
分離の先に5年の往復がある
MMXは分離後、約1年かけて火星近傍へ向かう。火星の衛星フォボスの擬周回軌道に入り、フォボスとダイモスを観測し、フォボスへ着陸して10グラム以上の試料を採取する計画だ。地球帰還の想定は2031年度。10月の打ち上げは世界初の火星圏サンプルリターンを目指す約5年の往復の最初の工程に当たる。
当日に確認したい順序は単純だ。まず最新の実施可否と予定時刻、次に公式中継の案内、離昇後は主要な分離と第2段の再着火、最後にMMX分離の発表を見る。予定通り進まない場合も、映像の印象や未確認の投稿で結論を急がない。具体的な時刻が出た今こそ、「打ち上げ」「探査機分離」「火星到着」「試料帰還」を別々の節目として追うことが、長いミッションを正確に見る近道になる。
編集部注。 本稿は2026年8月21日07:02 UTC時点のJAXA公表資料に基づきます。打ち上げ日、時刻、飛行計画、配信案内は天候や運用条件で変更される場合があります。最新情報はJAXAのプレスリリースと特設サイトで確認してください。
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