コロナ定期接種、案内の届き方は自治体で違う 10月前に確認を
松戸市は個別通知なし、目黒区は対象者に予診票を発送。2026年度の秋の接種を前に、通知の有無と対象条件を分け、住民登録先の書類・費用・医療機関を確かめたい。

2026年度の新型コロナワクチン定期接種に向け、自治体が秋の案内を公表している。接種を考えている人が先に確かめたいのは、通知が届くかどうかだ。千葉県松戸市は個別通知を行わず、市内指定医療機関で予診票を受け取る方式。東京都目黒区は65歳以上の対象者に予診票を送る。封筒を待つだけでは、手続きが進まない地域もある。
定期接種の対象か、いつ受けられるか、いくら払うかは、別々の確認事項になる。家族の予約を手伝う場合も、まず本人が住民登録している自治体の「令和8年度」の案内を開きたい。
通知がないことと、対象外であることは別
松戸市が9月8日に更新した案内では、接種当日に65歳以上の市民が対象。60〜64歳でも、心臓、腎臓、呼吸器、またはHIVによる免疫の機能に一定の重い障害がある人は対象となる。単に持病があるというだけで、全員が対象になるわけではない。
同市は10月から定期接種を実施するとしているが、実際の開始日はワクチンの流通状況などで医療機関ごとに異なる。個別通知はなく、指定医療機関を探して問い合わせ、そこで予診票を受け取る流れだ。手元に接種券がないことだけを理由に、対象外だと判断しない方がよい。
一方、目黒区の9月14日更新の案内では、65歳以上の対象者への予診票発送は生年月日別で、最初の発送予定は9月末。60〜64歳で対象となる障害がある人は、区への申込みが必要となる。通知の有無だけでなく、自分の年齢区分で申請が要るかも確認したい。
自己負担額は全国一律ではない
今季の自己負担額は、松戸市が1回6,000円、目黒区が3,500円。両自治体とも、生活保護受給者などは費用免除の対象としている。これはそれぞれの自治体の対象者と条件に基づく金額で、全国共通の価格でも、住所にかかわらず選べる料金表でもない。
公費助成を受けられる回数は、両自治体とも今季1回。目黒区は2026年10月1日から2027年3月31日まで、松戸市は2026年10月から2027年3月31日までを対象期間としている。期間外や対象条件を満たす前の接種では、同じ扱いにならない場合がある。
近くのかかりつけ医で受けられるとは限らない点にも注意が必要だ。松戸市は市内指定医療機関以外で受ける場合、事前手続きを求めている。目黒区では東京23区の契約医療機関が基本で、施設入所などの理由でそれ以外を利用する場合は事前申請が必要だ。先に接種してから費用を戻してもらえると決めつけず、予約前に自治体へ確認したい。
インフルエンザと、書類・期限を混同しない
目黒区は、対象者によってインフルエンザと新型コロナの予診票を一つの封筒に同封するため、取り違えに注意するよう案内している。ただし、接種期間の終了日は同じではない。同区の高齢者インフルエンザ定期接種は2027年1月31日までで、新型コロナより早い。
同時接種については、医師が特に必要と認めた場合に可能とされている。同じ日に受けたい場合も、予約の段階で相談し、必要な予診票をそれぞれ確かめる。二つの案内が同封されていることは、必ず同時に受けるという意味ではない。
予約時に聞くことを、短くまとめる
医療機関へ連絡する前に、自治体の案内から次の項目を拾っておくと、確認がしやすい。
- 自分が定期接種の対象になる日と、助成される接種期間。
- 予診票は郵送されるのか、申請するのか、医療機関で受け取るのか。
- 指定・契約医療機関に当たるか、予約と事前申請が必要か。
- 自己負担額、免除の条件、当日必要な本人確認書類など。
- 希望するワクチンの取扱いと、実際に接種を始める時期。
接種の判断は、事務手続きとは分けて考える。日本感染症学会など3学会は9月1日の見解で、高齢者に今秋の定期接種を強く勧めた。一方で、ワクチンのリスクはゼロではなく、医療従事者と相談して本人が判断することも重視している。目黒区も、接種を受ける法律上の義務はないと明記している。
厚生労働省は新型コロナワクチンに重症化予防効果が認められると説明する一方、明らかな発熱や重い急性疾患などがある場合は接種できないとしている。持病や過去の接種後の反応、アレルギーについて不安があれば、予約時や予診で医師に伝えたい。
秋の準備は、通知を待つことだけではない。住んでいる自治体の今年度の案内を起点に、書類、費用、医療機関を確かめる。そのうえで本人の希望と体調を医師に相談することが、無理なく手続きを進める道筋になる。
編集部注。 本稿は2026年9月23日(UTC)に確認した公表情報を整理したもので、個人への接種勧奨や診療に代わるものではありません。手続き・費用・対象条件は住民登録先の自治体へ、接種の可否や時期は医師へ確認してください。
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