こたつを出したら、通電前にコード確認 交換品は形だけで選ばない
冬支度で見落としやすいのは、布団の下と電源コードの根元。傷みがあれば使用を止め、交換する際もヒーターの型番から適合を確かめたい。

こたつを収納から出し、暖まるか試そうとする前に、コードとプラグの状態を見ておきたい。製品評価技術基盤機構(NITE)は、電気暖房器具の使用前に、コードの破れや亀裂、プラグの変形などを確認するよう案内している。昨冬まで使えていたことは、今季も異常がないという確認の代わりにはならない。
10月下旬の冬支度に合わせ、こたつで特に確かめたい点を整理した。新たな一斉リコールの知らせではなく、NITEの注意喚起とメーカーの現行案内を基にした使用前の確認だ。焦点は「通電できるか」だけでなく、「傷みを残していないか」「交換品が適合しているか」にある。
根元と、家具に隠れる部分を見る
確認は電源プラグを抜いた状態で行い、手入れは製品の取扱説明書に従う。コードの被覆に破れや亀裂、硬化がないかを見て、特に本体側とプラグ側の根元を確認する。プラグの変色、変形、溶けた跡も見落としたくない。破損や異常があれば使用を中止し、販売店やメーカーへ相談する。
NITEの2022年の資料には、保管時にコードをヒーターユニットへ巻き付けていたことで、繰り返し曲げる力がかかり、内部の芯線が断線して火災に至ったと考えられる事例がある。これは過去の事故例で、今年の発生件数を示すものではない。片付け方によってもコードに負担がかかる点が、冬支度で参考になる。
設置した後は、こたつや椅子の脚がコードを踏んでいないかを確かめる。無理に引っ張る、強く折り曲げる、本体へきつく巻き付ける使い方を避ける。布団を掛けると見えにくくなる部分ほど、覆う前に確認しておく意味がある。
メトロ電気工業は、コードを動かすとついたり消えたりする場合、内部の芯線が断線しているとして使用しないよう求めている。「角度を変えれば使える」と続けるのではなく、使用を止めるべき兆候だ。通電したままコードを揺らして故障を探したり、自分で補修したりするための案内ではない。
交換コードは「差し込めそう」で決めない
コードだけを買い替える場合も、売り場や通販の写真で形が似ていることを根拠に選ばない。まず、手元のこたつコードまたはヒーターユニットの型番を、本体や取扱説明書で確認する。メーカーが指定する適合情報と照合してから購入したい。
メトロ電気工業の「こたつコード取替ナビ」は、コードとヒーターユニットそれぞれの型番から交換可能な製品を調べられる。同社の3ピン用コードは他社メーカーのヒーターユニットには使用できないと明記されている。2ピン用にも、特殊なプラグ形状では使えない場合があるという注意がある。
さらに、コードの修理・交換ができず、ヒーターユニット本体ごとの交換を案内している型番もある。つまり、ピンの数が同じなら何でもよいわけでも、どの製品もコード交換だけで済むわけでもない。一社の対応表を他社製品へ当てはめず、型番が載っていない場合や表示が読めない場合は、購入前に相談する。
布団の内側を収納場所にしない
コードに問題がなくても、ヒーターの周囲は別に確認する。NITEは、こたつ布団を中へ押し込むとヒーターに接触するおそれがあるとして注意を促している。座椅子や座布団が、布団を押し込む配置になっていないかも見ておきたい。
洗濯物をこたつの中で乾かす使い方も避ける。暖まる空間だからといって、衣類を置いてよい場所になるわけではない。使用開始前には説明書に従ってほこりを取り除き、シーズン中も定期的に手入れする。清掃のためにヒーターを分解する方法を、この記事で勧めるものではない。
電源の取り方にも製品ごとの条件がある。NITEは、電気暖房器具では延長コードの使用を説明書で禁止している場合があると説明している。空いている差込口があることだけで判断せず、こたつ側の説明書も確認したい。
外観の点検とリコール確認は別
見た目に異常がなくても、リコール対象なら使い続けない。メーカーの案内や消費者庁のリコール情報サイトで、手元の製品が対象になっていないかを確認する。長く収納していた製品も、この確認から外さないようにしたい。
使い始めた後に焦げ臭さや異常な発熱などを認めた場合も、使用を中止して相談する。外出時や就寝時には電源を切り、プラグを抜く。冬支度は、布団を掛けて暖まれば終わりではない。コードの状態、交換品の適合、布団の内側を順に見て、判断できない点は通電する前に確かめておきたい。
編集部注。 製品安全に関する一般情報です。個別機器の安全性や交換部品の適合を判定するものではありません。取扱説明書とメーカーの案内に従い、異常や不明点があれば使用を中止して相談してください。
出典
改善にご協力ください
この記事は役に立ちましたか?
匿名のご意見は、Sona Newsの記事、見出し、出典の説明を改善するために活用します。
次の記事

2021年8月~2024年8月製造の一部機種が対象。洗剤などの漏れによる発煙・発火のおそれがあり、タンク送付・交換と点検・修理を案内している。購入年や見た目だけで判断せず、本体の品番を照合したい。
続きを読む


