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「救急の日」は9月9日 119・#7119・Q助を迷わず使い分ける

救急医療週間は9月6〜12日。明らかな緊急時は119、判断に迷う場面は実施地域の#7119、平時の確認にはQ助を使う。AEDの場所と講習も含め、起きる前に決める順序を整理した。

電話機、AED練習機、CPR訓練人形、Q助を表すスマートフォンの概念模型
電話、無地のスマートフォン、AED練習機、CPR訓練人形を使い、緊急時の連絡と応急手当の準備を概念的に表現した。実際の救急現場ではない。 AI生成画像

消防庁は9月1日、2026年度の「救急の日」と「救急医療週間」の予定を公表した。救急の日は9月9日、週間は9月6日から12日まで。1982年に始まった普及啓発で、今年のポスターは、突然人が倒れた場面に備え、救急講習で心肺蘇生法やAEDの知識と技術を身に付けることを呼びかけている。

この週間に新しい通報制度が始まるわけではない。読者にとっての実用的な課題は、目の前の状態に応じて119、救急安心センター事業の#7119、全国版救急受診アプリ「Q助」をどう使い分け、応急手当につなぐかだ。緊急事態が起きてから検索するのではなく、平時に入口を決めておきたい。

明らかな緊急時は、相談を挟まず119

消防庁の成人向け救急車利用リーフレットは、意識がない、急な息切れや呼吸困難、突然の激しい頭痛、顔の片側のゆがみや手足の脱力、ろれつが回らない、大量出血などを、重大な病気やけがの可能性がある症状として挙げる。これは自己診断の一覧ではなく、ためらわず119番通報を考えるための目安だ。

こうした場面で、#7119やQ助を先に使い切る必要はない。安全を確かめて119へ通報し、通信指令員の質問と指示に従う。近くに人がいれば、通報、AEDを取りに行く、救急隊を案内する役割を分けられる。場所、建物名や目印、誰に何が起きたかを落ち着いて伝え、状態が変わったらそのまま知らせる。

反応がなく普段どおりの呼吸がないなど、心停止が疑われる場合の手順は、記事を読んだ記憶だけで再現しようとしない。119の指示を受けながら、可能なら胸骨圧迫とAEDを始める。日本赤十字社の案内では、AEDは心電図を自動解析し、電気ショックが必要かを指示する。電源を入れた後は音声メッセージに従い、解析やショック時には誰も傷病者へ触れていないことを確かめる。

判断に迷うときの#7119

#7119は、急な病気やけがで「救急車を呼ぶべきか」「今すぐ受診すべきか」と迷うときの電話相談だ。消防庁によると、医師、看護師、救急救命士から、応急手当や受診先について助言を受けられる。緊急性が高いと判断された場合は、119への転送や、かけ直すよう求める対応もある。

ただし、#7119は全国のどこからでも同じ時間に利用できる一本の窓口ではない。実施地域、受付時間、通常の電話番号は地域で異なる。今いる場所が対象かを消防庁の実施エリア一覧や自治体・消防本部の公式ページで確認し、旅行先や帰省先では改めて調べる。つながらない場合や状態が急に悪化した場合は、検索を続けず119へ切り替える。

#7119は診察予約、救急車の手配だけを受け付ける番号、健康相談全般の窓口ではない。急な症状の緊急度と受診行動を相談する仕組みだと理解すると、電話口で症状の始まった時刻、年齢、持病や服薬、今の変化を簡潔に伝えやすい。

Q助は平時にも確認できる補助線

消防庁のQ助は、画面で症状を選ぶと、緊急度に応じて「今すぐ救急車」「できるだけ早めに受診」「緊急ではないが受診」「注意して様子を見る」という四段階の対応を示す。続いて、厚生労働省の医療情報ネットや受診手段の案内へ進める。

便利だが、Q助は医師の診断でも、緊急通報でもない。スマートフォンの電池や通信が使えない場面もある。表示と実際の様子が合わない、途中で悪化した、本人がうまく答えられないときは、アプリの操作を完了することを優先しない。明らかな緊急時は119、迷いが残り#7119が使える地域なら電話相談、という順序は変わらない。

今週中に三つだけ準備する

第一に、自宅、職場、学校など普段いる場所で#7119を利用できるか、公式ページを一度開く。第二に、Q助の消防庁公式ページをブックマークし、偽アプリや広告経由ではなく正規の入口を家族で共有する。第三に、よく使う施設のAEDの場所と利用可能な時間を確認し、消防本部や日本赤十字社などの救命講習を探す。

動画やウェブ講習は予習と復習には役立つが、実機に近い訓練器で胸骨圧迫やAEDを試し、質問できる機会には代えにくい。救急の日の狙いは、救急車を呼ばないよう我慢することではない。緊急なら119、迷えば利用地域の#7119、平時の確認にはQ助、そして現場では通報と応急手当を同時に進める。その分岐を家族や同僚と共有する一週間にしたい。

編集部注。 本稿は2026年9月1日06:54 UTC時点の総務省消防庁・日本赤十字社の公表情報に基づく一般的な救急利用・準備ガイドです。症状や緊急度を診断するものではありません。明らかな緊急時は119へ通報し、個別の対応は通信指令員、医療従事者、地域の消防・医療機関の指示と最新案内を優先してください。#7119の実施地域と受付時間は地域により異なります。

出典

  1. 総務省消防庁|令和8年度「救急の日」及び「救急医療週間」(2026年9月1日)
  2. 総務省消防庁|令和8年度「救急の日」及び「救急医療週間」ポスター・通知
  3. 総務省消防庁|救急安心センター事業(#7119)ってナニ?
  4. 総務省消防庁|全国版救急受診アプリ「Q助」
  5. 総務省消防庁|救急車利用リーフレット(成人版)
  6. 日本赤十字社|AEDを用いた電気ショック

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Sona Newsの日本版シニアエディター、加藤 健司
執筆
加藤 健司
日本版シニアエディター

加藤健司はSona News日本版を担当し、国際関係、アジア経済、安全保障、テクノロジーを、検証可能な文脈と実用性を重視して伝えます。

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